もう12月。今年も残り1ヶ月です

街でクリスマスツリーを見かけるようになると、年末が近づいたことに気づきます

 

今回はある取材番組で伺った、台湾のデジタル担当政務委員を務めるオードリー・タン氏のコメントから感じたことです

 

注目したのは、「若者に関する政策は、若者がつくる方がいい」、という主旨の部分

 

“民主主義への無関心”の克服は、投票率の低下がとまらない日本の重要課題です

確かに自らが関われないと「無関心になる」のもわかります

 

台湾では、実現したい政策課題について、5000人のデジタル署名を集めると、実際の政策に反映される仕組みがあるそうです

一例として、高校生がプラスチック製ストローの使用禁止を実現したことが、紹介されていました

 

私は、若者比率が低下し続ける日本でも、このような若者の意向や要望を社会に反映させる機会、仕組みが必要だと思います

 

もちろん、50年後、100年後を考えた大局的な思考や判断、行動、責任を主導的な立場にある政治家、首長、各界の大人たちがとり、若者たちの意向が大丈夫にされる社会であれば、安心して任せろ、と言えるかもしれません

 

残念ながら、現実は違います

成長、発展のために熟考した中長期投資よりも、いわゆるバラマキの方に巨額の政府予算が使われるという指摘。今でも莫大な借金を、その場しのぎのために、さらに増やすのかという懸念の声を、連日耳にします

 

人の力だけが頼りの日本の教育投資、成長分野への人材シフトを進める能力開発支援があまりにも過小、という指摘が繰り返されますが、ただ繰り返されるだけ

 

大人たちに国力回復の展望が見えておらず、対策を重点化して推進する決断力と実行力が足りないのであれば、ほかに何ができるのでしょうか

 

台湾、あるいは、世界を横断した環境対策の迅速化と実効を主張し、行動する欧米の若者パワーに注目したいと思います

日本でも若者民主主義が社会を動かすことをよしとし、自ら考え、選択し、主張し、行動する若者たちを応援していくべきではないか

そんなことを考えました

 

新しい時代は、いつも若者が主役です

前を歩く者たちの役割と責任を、再考し、行動するときがきている。もう時間はあまり残っていません

私も改めて、本当に大切なことを考えてみます

今回はここまでです