8月も半ば

連日、暑い日が続きますが、お盆の前後だけは、多くの学校の先生たちも夏休み

それにあわせて数日、休暇をいただくことにしました

 

今回は、ある新聞記事を読みながら考えたことです

記事の主題は「リスキリング」

日本語では、学び直し、です

各国の政府が成長分野への人材シフトを加速するために、職業訓練などの成人教育に

大規模な政策投資を実施していることが紹介されています

 

先行例としてシンガポールの政府、大学、企業が連携した活動が紹介されていました

他にデンマーク、スウェーデンの北欧、また英国、フランス、米国等の取り組み

 

わが日本も、公共職業訓練の受講者を増員、とありましたが、

記事で主に指摘されていたのは人材投資の遅れ

日本の職業訓練への支出は、主要国で最低水準(GDP比)で、ドイツの18分の1の規模

一方で、企業の休業手当を助成する雇用調整助成金に4兆円以上を使っているそうです

 

読者の皆様は、どうお感じになりましたか?

 

もちろん、一定の経済力をもつ主要国は、コロナ対策の休業補償に、

どの国も税金を投入していると思います

しかし、この記事から読み取れるのは、日本の“現状維持費用”と“成長投資”のバランスの悪さ

坂道を転がるように、世界に比類なき借金大国となった理由がよくわかります

 

思えば、生産性の低さ、成長分野への人材シフトの遅れは、コロナの前から指摘されていたこと

コロナはそれを明らかにしたに過ぎません

 

各国が成長分野への人材シフトに注力する中で、相変わらず現状維持偏重を続ければ、

産業の競争力、生産性、国力全体がさらに低下します

国も企業も国民も、誰も幸せになりません

 

人材力がすべてのこの日本で、最優先すべきは教育投資だと考えます

現状維持から成長へ

 

いたずらに税金を使うではなく、効果を検証しながら、活きた使い方を探るのは当然です

ただ、多少の試行錯誤はあっても、何も生まない現状維持より、はるかにいい

 

国をあげて、現状維持の人たちではなく、学び直して新領域に挑む人たちを応援してほしい

社会人一人ひとりが、もちろん私も、常に学び続け、挑戦する覚悟が必要、そう感じました

さて、自分への成長投資、いつから始めましょうか。この休暇の後で…