こんにちは
コアネット教育総合研究所嘉村です

もう10月も下旬
週末に近所の体育館のトレーニングジムに行くのですが、
先週末、体育館前に近づくと、賑やかな音楽や歓声が聞こえます

近隣の幼稚園の運動会
保護者などたくさんのギャラリーで溢れています
今回は、この様子を見ながら感じたことをお伝えします

私の子供の頃、運動会、体育祭といえば秋の行事の代表格
走るのはまあまあ早かったので、徒競走もいい思い出です

でも最近、訪問した学校の先生方とお話ししていると、
5~6月に実施する学校全体が少なくありません
理由を伺うと、「夏休み以降は、受験勉強に集中させ…」
それを聞くと、本当にがっかりします

行事を減らし、受験勉強以外の生徒の負荷を、とにかく小さくすることに熱心な学校
それは本当に“生徒のため”になっていますか?

例えば、以下のような弊害がありそうです
・今この時にしかできない多様な経験、刺激を受ける機会が失われる
・生徒の自己管理力や集中力を信頼していないことの帰結であり、
精神面、肉体面の成長機会を奪う
・社会に出れば、日々多くの課題に直面しますが、
その疑似体験、失敗や乗り越えて自信をもつ機会も減る

その他、クラスや学年、異学年との協働や切磋琢磨から
自身とは違う見方、考え方を知り、関係性、社会性を培う
機会も乏しくなると思います

生徒の皆さんが生きる時代は、残念ながら我々の世代が
生きた時代より、かなり困難な時代になるでしょう

その困難な時代を生きる人たちに、前を歩く者として
できるのは、我々よりもタフな心身を培えるよう、
導くことだけです

特に、公立以上の教育を提供する責任をもつ私学各校には、
生徒一人ひとりを大切に、またときに厳しく鍛えあげること

そして、社会のどこにいても志をもち、困難を乗り越え、
周囲を巻き込み、励ましながら前に進む、骨太なリーダーを
育てる責任があると思います

安易な“行事軽視”に陥った自覚のある学校の皆様、今からでも
遅くはありません
タフなリーダーに近づける行事を3倍にし、生徒の伸びも3倍に
する教育改革に、舵を切りましょう
全身全霊で応援します