こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。
「レトロニム」って何か分かりますか?
ヒントは・・・、例えば、「白黒テレビ」「ホットコーヒー」「フィルムカメラ」「固定電話」などがレトロニムにあたります。
分かりましたか?
答えは、「新たな技術や概念の登場により、言葉が従来指し示していた対象を的確に一意に指し示せなくなり、新たな概念と区別するために用いられるようになった言葉」(実用日本語表現辞典)だそうです。
つまり、「カラーテレビ」が出来たおかげで、それまで「テレビ」と呼ばれていたものが「白黒テレビ」と呼ばないと区別できなくなったというようなことです。同様に「アイスコーヒー」の誕生とともに「ホットコーヒー」という言葉が生まれ、「デジタルカメラ」によって「フィルムカメラ」というレトロニムが生まれたわけです。
「電話」が「携帯電話」の登場で「固定電話」になり、「携帯電話」は「スマホ」のおかげで「ガラケー」と呼ばれるようになりました。技術の進化とともに、新たな言葉がどんどん生まれていくんですね。
そう考えると、「アクティブ・ラーニング型授業」という概念が出てきたおかげで「講義型授業」なるレトロニムも生まれたのかもしれません。「授業」といえば講義型が当たり前だった時代から、そうではない授業の型が一般化した時代になれば、従来型の授業は「講義型授業」と呼ばざるを得ないですね。
レトロニムが生まれるということは、新たな技術や概念が登場しているということ。レトロニムがもっともっと作り出される世の中にならないと発展はないのかもしれません。
ということで、お腹がすいてきたので、「汁あり担々麺」でも食べにいってこよーっと。