こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

9月16日(土)に大阪で、NTT西日本主催の「教育ICT導入セミナー」が開かれます。その中で、私は「私学経営における教育ICTの重要性」というタイトルで講演をさせていただくことになりました。

一緒に、同志社中学校・高等学校の反田先生、聖母女学院の熱田先生がICT教育の実践例をお話されるので、私のパートは概念整理を任されているのかな、と思って準備をしています。

私学経営における教育ICTの重要性なんて、言わずもがなですし、重要性を認識しているからセミナーに参加するのだと思いますので、「重要性があります!」と主張しても仕方ないでしょう。

むしろ、重要性を認識しているけれども躊躇してしまっている方、自分は重要性を認識しているが校内でそれを広げたい方に向けたお話をするのがいいのかな、と思っています。

つまり、教育ICT導入のメリット・デメリットをきちんと整理し、メリットを活かし、デメリットを最小限に抑える方策を示してあげることが大事だと考えています。

メリットは、A.校務のICT化、B.教育のICT化に分けられます。
A.校務のICT化は、最近話題になっている教員の働き方改革を持ち出すまでもなく、教員の多忙を解消することを焦点にして考えたいと思います。

B.教育のICT化は、B-1.アクティブ・ラーニングの視点、B-2.アダプティブ・ラーニングの視点、B-3.ユビキタス・コミュニケーションの視点で整理しています。

デメリットの方は、コストの問題、機器やソフトの管理の問題、情報セキュリティの問題、情報モラルの問題以外にも、ゲームやネットで遊んでしまうのではないか、視力が落ちるのではないか、読書をしなくなるのではないか、漢字が書けなくなるのではないか、すぐ調べてしまうので自分で考えなくなるのではないか等の心配事がたくさんあります。
そして、一番の問題は、デジタル・ネイティヴと言われる子どもたちに対して、教員の方がICTの利活用に慣れておらず、指導できないということです。

デメリットはすべてを解決することは不可能です。考えるべきは、問題を解消させることです。
問題だと思っていることが、見方を変えたり、別のことを行うことで、消えて無くなることがあります。それが問題解消です。

さて、講演まであと10日を切ってしまったので、資料を仕上げなければいけません。

大阪に近い方はぜひ会場にお越しください。