こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。

プリンストン大学の上級研究員、真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞を受賞しました。
地球温暖化対策につながる気候変動の予測モデルを開発したことが評価されました。

真鍋さんがノーベル賞を受賞したことで、日本人28人目などと報道されてもいますが、真鍋さんは正式にはアメリカ国籍を持つアメリカ人です。日本で大学院を修了して以降、ずっとアメリカを拠点として活動しています。

ノーベル賞受賞後に所属するプリンスントン大学で会見を開いた際、記者から米国籍を取得した理由を問われると、「日本に戻りたくない理由の一つは、周囲に同調して生きる能力がないからです」と答えたそうです。

会場では、ジョークと捉え笑いが起こったそうですが、私はちょっと笑えないなと思いました。

恐らく研究の世界でも本当に同調圧力でやりにくい面があるのでしょう。そんなことだから、日本発のイノベーションは起こりにくいのだと思いました。

日本には日本の集団規範や生活様式があり、良い面もたくさんあります。しかし、それが何かの足枷になっている場合もあるでしょう。
いまグローバル化が進み、またニューノーマルな生活様式も求められています。良い面は残しながらも、直すべきところは直す、そんな柔軟な姿勢で生きていきたいものです。