こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。
昨日のNHKクローズアップ現代は衝撃的な内容でした。タイトルは「ピーター2.0 サイボーグとして生きる」です。
全身の筋肉が動かなくなる難病ALSで余命2年と告げられたイギリス人のピーターさん。全身の機能は、徐々に失われていくことが分かっていました。そこで選んだのは、呼吸や消化、会話など失われていく体の機能を、すべて機械に置き換え、全身をサイボーグ化することでした。
呼吸は肺に空気を送り込む機械で代替。消化は口から胃に栄養を流し込む機械で代替。排泄も腸から外部に送り出す機械で代替。会話は視線でコンピュータを操り、それを音声変換ソフトで発声することで代替することに成功しました。
本人は「ネオ・ヒューマン」と言いますが、いわゆるSF映画に出てくるサイボーグさながらです。
身体はまったく動きませんが、本人は「元気はつらつ!」と叫びたいぐらい、快適に生活していると言います。
今後は脳の機能を人工知能(AI)と連携し、もし人間としての死が訪れたとしても、AIとして生き続けることができるようになると考えているそうです。
パートナーもそれを望んでいるとのこと。
人間と機械、そしてAIとの融合――SF映画ではなく現実世界で既に始まっていることです。これからの生き方、テクノロジーとの向き合い方を改めて考え直さないといけないと感じる番組でした。