こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。

東京オリンピックはメダルメダルラッシュという結果で閉幕しました。そして8月24日からは東京パラリンピックが開幕します。

オリンピックの日本のメダル獲得数は、金27個、銀14個、銅17個で国別ランキングではアメリカ、中国に続き第3位になりました。素晴らしいです!
開催国はやはり地の利があるのではないかと思います。オリンピックと同様に、パラリンピックでも、選手たちが実力を発揮して活躍し、メダルをたくさんとってくれることを期待しています。

さて一方で、今年、ロシアの地で別のオリンピックが行われました。国際数学オリンピック (IMO : The International Mathematical Olympiad)です。スポーツと比べると地味ですが、今年で62回目を迎えるそうです。107ヶ国(地域)、619名の選手が集まり戦いが繰り広げられました。

その結果、日本選手は、金1個、銀2個、銅3個のメダルを獲得しました。
金メダルをとったのは、神尾悠陽さん(開成高等学校3年)、銀メダルは、沖祐也さん(灘高等学校2年)と床呂光太さん(筑波大学附属駒場高等学校3年)、そして銅メダルは、吉田智紀さん(東大寺学園高等学校3年)、小林晃一良さん(灘高等学校3年)、井本匡さん(麻布高等学校2年)の3名でした。やはり日本代表として出場しメダルをとるのは、東西を代表する難関高校の生徒たちなんですね。さすがです。おめでとう!
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でも、国別の順位でいうと、25位とあまり高くはありませんでした。1位の中国、2位のロシア、3位の韓国、4位のアメリカ、5位のカナダといった国々にだいぶ水を開けられています。過去の大会では、2009年のドイツ大会で2位をとっていますから、近年少し停滞気味かもしれません。

私は、決して日本の高校生の数学力が国際比較で低いとは思いません。もっと数学オリンピックの知名度を上げて、この大会に力を入れていけば、もっともっと高い順位がとれるのではないでしょうか。
スポーツももちろんですが、知のオリンピックにも注目し、若き選手たちを盛り上げていきましょう!