こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。

女子の大学進学率は戦後一貫して上昇し、2020年についに50%に達しました。昭和30年の女子の大学進学率は2.4%でしたから、隔世の感があります。
ちなみに、男子は52.3%で、ここ10年は横這いです。

では、日本で最初の女子の大学生はいつ誕生したでしょうか。
明治から大正にかけては今とは学校制度が異なりますので、当時は大学といえば帝国大学のことでした。(もちろん、女子高等師範学校や専門学校に分類されていた女子の高等教育機関はありました)

帝国大学は開設からしばらくは女人禁制でした。初の女子の受け入れは、大正2年、東北帝国大学でのことでした。どうやら大学の独断だったようで、文部省からは『前例がなく、すこぶる重大な事件だ』と言われたそうです。

入学したのは3人。いずれも理学部で、卒業後はみなさん、それぞれの分野で活躍されたそうです。
日本初の女子大生、どんな感じの方だったんでしょうね。
ちなみに、入学時の3人の年齢は、26歳、30歳、41歳だったそうです。

本格的に女子が大学を目指すようになるのは、これからだいぶ後のことになりますが、この3人が切り拓いた功績は大きかったと思います。