こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。
昨日、NHK放送文化研究所の「国民生活時間調査2020」が発表されました。
これは、日本人の生活行動とその変化を時間という尺度でとらえることを目的とした調査で、 1960年から5年ごとに実施しています。
調査は昨年10月に実施されましたので、コロナ禍による働き方や生活の変化を色濃く反映した結果になっています。
例えば、5年前と比較して、仕事時間が大幅に減少し、家事時間が大幅に増えています。平日も土日も、そして男女に関わらず家事の時間は増えています。
この調査の中で、コロナ禍とは関係となく変化が明確なのは、生活におけるメディア試聴の傾向です。
第一に、テレビを視聴する人の減少です。調査では、「今日(調査日に)15分以上テレビを見ましたか?」と聞いています。その比率が国民全体で、5年前の85%から79%に減っています。
年代別に見ると、60代以上、70歳以上は、94〜95%で、5年前とほぼ変化がありません。
しかし、それより若い世代では、若いほど減少率が大きく、30代で75%から63%に、20代で69%から51%に、16〜19歳では71%から47%に、と大幅に減少しています。
私はテレビを15分しか見ない日なんて皆無ですが、若者は半分の人がテレビを見ないんですね。
そして第二に、若者ほどインターネットの視聴の方が多いという傾向が分かります。
同様に一日のインターネットの視聴を聞いたところ、30代はテレビとインターネットの視聴が拮抗し、それ以上の年齢の人はテレビ派、それ以下の人はインターネット派だという結果でした。
テレビ対インターネットの視聴比率は、16〜19歳が47%:80%、30代が63%:62%、50代は83%:49%でした。
想像できる結果ですが、改めて調査結果として見ると、時代の変化とジェネレーションギャップを感じざるを得ません。
こうしたメディア志向の変化が子どもたちの成長に関わる変化にもつながるのではないかと思います。今後も注視していきたいと思います。
ちなみに、私はインターネットも15分しか見ない日はありませんね。50代の人の半分はインターネットを利用していないというのも衝撃の結果でした。