こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。

政府からの緊急事態宣言が5月末まで延長され、東京都や神奈川県等の公立学校の休校も延長されました。まだまだウイルスとの闘いは続きます。

こんな中、私立の中高では、既に来年度入試の生徒募集に対する不安が広がっています。通常であれば、この時期は盛んに合同相談会が開かれています。そして、早い学校では自校における学校説明会もスタートしています。それが開けないのです。

近年、全国的な少子化もあり、私立中高の生徒募集競争は激烈を極めています。少しでも多くの受験生やその保護者と接触し、自校の魅力を知ってもらおうと、早期から説明会の機会を増やしています。
しかし、今年はなんと3ヶ月も休校が続き、大勢を集めるイベントが自粛され、出鼻が挫かれてしまいました。

実は、そのことは受験生側でも同じ悩みとなっています。コアネット教育総合研究所が日能研関東の協力を得て4月下旬に行ったアンケート調査によると、受験を考えている小学校6年生の保護者の90%以上が「休校、入試イベント自粛期間中、受験に関する情報を」「全く得られていない」または「あまり得られていない」と回答しています。
そして、「休校、入試イベント自粛期間中の学校からの情報提供の手段として、どういった
手段を望むか」という質問に対しては、「学校の動画配信説明会等のオンラインイベント」と答えた方が80%に上りました。
しかし、実際に4月までにオンラインで学校説明会を開催した学校が全体の80%あるかというとそんなことはありません。圧倒的に受験生の情報ニーズに応えていないのです。

※アンケート結果の詳細はこちら

恐らくその理由は、「オンラインという方法を思いついていない」「オンラインでまで開催する必要性を感じていない」ということもあると思いますが、多いのは「オンライン説明会がうまくいくと思えない」というリスク回避ではないでしょうか。

そのような中でも、頑張って開催している学校のオンライン説明会を何校か見てみました。もちろん臨場感が足りない、雰囲気を感じられない、学校施設を見学できない等、リアル説明会に比べたら不足する点はあります。しかし、家で落ち着いて見られることも含めて利点が多くあり、私はオンラインでもリアルと遜色ない効果があると感じました。

ある学校では、教員も在宅勤務しているため、登場する3名の先生がそれぞれ自宅からオンラインでつないでライブで説明会をしているケースもありました。事前登録制にして、登録時に質問を受け付けておき、司会の先生が質問を読み上げ、他の2名の先生が回答するような質疑応答も見事に実現していました。
もちろん、途中、回線が途絶えたり、乱れたりと、完璧な仕上がりではありませんでした。でも、在宅勤務の中、果敢にオンライン説明会を実現させたチャレンジは称賛こそされ、非難されるようなものではありません。ちょっと失敗があったからこそ、逆にそれまでの努力が感じられて、受験生保護者からの評価も上がったのではないでしょうか。

「うまくいくかどうか不安」という理由でオンライン説明会に取り組んでいない学校はぜひチャレンジしてみてください。初めての取り組みですから失敗して当然です。

かの発明王トーマス・エジソンはこんな言葉を残しています。
「私は失敗したことはない。うまくいかない方法を一万通り見つけただけだ。」
前向きにチャレンジしてうまくいかないのは、失敗ではありません。前進するためのヒントを得ているのです。何度もうまくいかないことがあるから、最後には成功するのです。

「成功の反対語は失敗ではなく、チャレンジしないこと。」
こんな言葉を残した人もいます。

私は思います。このコロナ禍が過ぎ去ったアフターコロナに成功する学校は、この間に新しいチャレンジをした学校です。
オンライン説明会だけでなく、オンライン授業を含む新しい授業のあり方の探求、新しい生徒との関係構築方法の探求、新しい評価のあり方の探求、学校として様々な新たなやり方を模索してほしいと思います。

STAY HOME. でも学びを止めない。学校の進化も止めない。
頑張りましょう!