こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。
昨日、神戸市立須磨翔風高校を訪れました。10年前に神戸市立高校2校の統合によって生まれた新しい学校だそうです。校舎もその時に建てたものなので、まだとてもきれいです。総合学科高校ということもあり、比較的自由な校風です。生徒たちは明るく元気な子たちばかりです。
私がこの高校を訪れた目的は、公開授業を見学し、そのあと校内研修の講師を務めるためです。研修のテーマは「ルーブリックを活用した授業づくりと評価」。
この学校は新しい学習指導要領に向けた「カリキュラム・マネジメント推進による学校改善」の研究指定を受けており、その一環で行われた公開授業と研修です。
公開授業は、高校3年生の英語科の授業で、PBLとして「神戸の外国人観光客をどのように増やすか」というテーマで活動し、英語でプレゼンテーションするというものです。外国人とオンラインでつなぎ、生徒たちのプレゼンを聞いてもらい、質疑応答をするという工夫がされていました。
生徒たちのプレゼンはとても素晴らしく、また先生の授業設計もとてもよく、面白く有意義な授業だったと思います。
研修会では、私からルーブリックの活用について話をしたのですが、今回与えられたテーマとして面白かったのは、新学習指導要領になって高校でも観点別評価が必須になることを受け、ルーブリックを観点別評価にいかにつなげるか、という話を入れてほしいということでした。
ルーブリックを観点別評価につなげるという高校の事例は全国的にもあまり聞いたことがなく、神戸市立高校は先進的な取り組みにチャレンジしているな、と思いました。
私としても、先日、私立高校で1回だけそのような話をしましたが、正直言って新しい研究領域です。
高校での観点別評価導入にあたりルーブリック作成をする学校が増えれば、ルーブリック普及を願っている私としても嬉しいです。
観点別評価&ルーブリックで取り組んでみようという学校がありましたら、お知らせください。一緒に研究をしましょう!