こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。

あけましておめでとうとございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、私の今年のスローガンは「至誠通天(しせいてんにつうず)」です。

「誠を尽くせば、願いは天に通じる」という意味です。

松陰神社には、吉田松陰直筆の「至誠而不動者未之有也」という書があります。これは中国の思想家「孟子」が書いた「離婁章句(りろうしょうく)」にある言葉で、吉田松陰が好んで使っていたようです。
「至誠にして動かざる者は 未だ之れ有らざるなり」と読み下すのでしょうか。現代語訳では「誠の心をもって尽くせば、動かなかった人など今まで誰もいない」ということです。逆に言えば「誠を尽くせば、人は必ず心動かされる」ということでしょう。

私は「教育コンサルタント」という仕事をしています。
コンサルタントって事実に基づいて正しいことを言っていればいい、と思われているかもしれませんが、そんなことはありません。大事なのは「真」より「誠」です。

「真」と「誠」は似ていますが、「真」は正しいこと・真実、「誠」は偽りない心・まごころです。
嘘を言ってはいけません。正しいことをクライアントに伝えます。しかし、言い方ってありますよね。正しいことを言えば、誰でも聞いて納得して行動する、なんてことはありません。相手を動かすにはまごころが大切です。

なんて、偉そうに言っていますが、私もすべての発言に対してまごころを込められているかと言ったら、全然そんなことありません。
だから、今年のスローガンなんです。

一番まごころを持って対話できていないのは、自分の奥さんに対してですね。いつも話半分に聞いて、ぶっきらぼうに正しいと思うことだけ返しています。

「至誠通天」―― まずは身近な人から実践しないといけないですね。