こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。
来週9月24日に新宿でセミナーを行います。タイトルは「自立した学習者を育てるための評価とは」です。
私はふだん学校改革を支援するコンサルティングの仕事をしています。学校の価値って、生徒の学力を向上させることが一番だと思います。もちろん、学力とは「知識・技能」に限らず、「思考力・判断力・表現力等」や「学びに向かう力・人間性等」を含むものです。
一般に、学力向上で学校改革を図ろうと考える学校は、より多くの学習機会を作ろうとします。放課後の講習・補習の充実、長期休暇中の勉強合宿の新設などはその例です。
そのようなことを考えている校長先生と出会うと、私はこのように質問をします。
「学習時間を多く確保するのはいいですが、それで本当に力がつきますか?」
学習機会を作れば本気で学習してくれる生徒なら、それでもよいのです。でも、こうやって学校改革をしようとする学校の生徒の多くは、自立した学習ができないのです。
自ら主体的に学習しようとしていない生徒に、学習時間だけ増やしても恐らく効果は出ません。逆に消化しきれなくてあっぷあっぷです。
学習時間を増やす前に、まず自立した学習ができるように育てることが先決なのではないでしょうか。
今回のセミナーでは、「評価を変えることで、自立した学習者を育てる」というテーマに取り組んでみました。
先生の働き方改革も課題になっている今、いたずらに講習や補習などの課外授業を増やす(=先生の仕事が増える)のではなく、正課の授業の充実で学校の価値を上げていきませんか。
そのためには、これまでの評価観を180度変えてほしいのです。生徒たちをみんな自立した学習者にすることができたら、授業時間を増やす必要なんてありません。
同様のセミナーは、9月下旬から10月下旬にかけて、東京(新宿)、大阪(梅田)、福岡、仙台、名古屋で開催されます。
ぜひご参加いただき、一緒に考えていきましょう。