こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。

あけましておめでとうとございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、私の今年のスローガンは「独立不覊(どくりつふき)」です。

 

5年前に本屋大賞を受賞した百田尚樹さんの「海賊と呼ばれた男」という小説をご存知でしょうか。

この作品は、国岡鐵三という主人公が戦後の混乱と激変の中で、唯一の国内資本の石油元売として世界メジャーを相手に戦い抜いたというお話です。

国岡鐵三のモデルとなったのは、出光佐三さん。出光興産の創業者です。

敗戦で倒産の危機にあった時も従業員をリストラすることなく人間尊重を貫き、独自の経営手法で事業を成功に導きました。

その出光佐三さんが語った言葉に、「独立不覊」がありました。

独立不覊とは、他から縛られることなく、自由な考えを持って動くことですが、自分勝手な行動をとるのではなく、他者を尊重しながら、自分の考えを貫くという意味で、私は解釈しました。

出光佐三さんは、「独立不羈の精神の根本は、人間尊重であり、自己尊重であり、他人尊重である」と語っています。

 

いま教育界は激変の時代を迎え、先が見えない中で様々な憶測も流れてきます。
文科省がこう言った、経産省がああ言ったとか、大手予備校がこう言った、大手模試業者がああ言った、と様々な方面から情報が流れてきて、枝葉末節なことで学校も右往左往しています。

私たちコアネット教育研究所は、独立の民間教育研究機関として、枝葉末節で表面的な情報に左右されず、教育の本質を見据えて深く、そして幅広い視点で、皆様と一緒に子どもたちの未来を考えていきたいと思っています。

平成から新しい時代に移りゆく今年も、「独立不覊」の私たちをどうぞよろしくお願いいたします。


出光佐三の生家は、福岡県宗像市にあり、今でも保存されています(2018年7月撮影)