こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。
73年前の8月6日、世界で初めて広島に原爆が投下され、多くの尊い命を失いました。1947年から始まった広島平和記念式典はいまでも続けられており、毎年、核兵器廃絶と世界の恒久平和実現を願う平和宣言が世界各国に送られています。
世界で唯一の原爆被災国である日本は、様々な場面で、永久にこのアピールを続けていく必要があると思います。
そのような平和を願う活動のひとつとして「ヒロシマ・アピールズ」というものがあります。
「ヒロシマ・アピールズ」は、原爆の記憶を絶やすことなく、平和を希求する想いを広く伝えようと、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)とヒロシマ平和創造基金、広島国際文化財団が行っている活動です。
純粋に中立な立場から「ヒロシマの心」を訴えるため、ポスターを毎年1名のグラフィックデザイナーが制作し、国内外に頒布する活動を続けています。
1983年の第1回は、有名グラフィックデザイナーの亀倉雄策氏(1915-1997)の『燃え落ちる蝶』という作品でした。直接的に原爆の惨禍を絵にするのではなく、鮮やかな色の蝶が燃え落ちている姿を描くことで原爆の悲惨さを訴えています。以来、一時中断はありましたが、現在までに21回、21作品が制作され、ヒロシマをアピールしています。
現在、その「ヒロシマ・アピールズ」全21作品を展示する展覧会が六本木で開かれています。
「ヒロシマ・アピールズ展」は、東京ミッドタウン・ガーデンの中にある「21_21 DESIGN SIGHT」という美術館で2018年9月2日(日)まで開催されています。
とても小さなギャラリーで、こじんまりと展示されています。でも1枚1枚の作品がとても深い工夫を凝らして「ヒロシマの心」を伝えています。夏休みの1日、六本木までお出掛けいただき、ゆっくりと平和について考えてみませんか。