こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。
先日、佐賀県を訪れる機会がありました。佐賀県は、47都道府県の中でもどちらかというと目立たない存在ですが、明治維新の際には立役者の一人でした。
今年は明治維新からちょうど150年。薩長土肥それぞれの県で、維新博覧会を開いています。佐賀県でも「肥前さが幕末維新博覧会」が開催され、ゴールデンウィーク中に15万人の来場があったそうです。
佐賀では、幕末から明治維新にかけて活躍した佐賀出身者を「佐賀の七賢人」と呼んで敬っているそうです。
大隈重信、江藤新平は誰もが知る有名人です。第10代佐賀藩主の鍋島直正、日本赤十字社をつくった佐野常民、北海道開拓使として札幌の町づくりの指揮をとった島義勇、書家でもあり明治新政府で外務大臣を務め日清修好条規の交渉にあたった副島種臣。みんな名前を知っているわけではありませんが、残した功績から凄い人たちだと分かります。そして最後にもう一人、大木喬任を加えて全部で7人です。
大木喬任? 誰だ? と思われますよね。
「おおき たかとう」と読みます。
大木は、明治新政府で文部卿や司法卿を務め、義務教育制度など、いまの教育制度の基礎を作った人です。
あまり有名ではないですが、実は凄い人です。
その功績から、「明治の六大教育家」の一人にも数えられています。
明治六大教育家とは、福沢諭吉、新島襄、森有礼、近藤真琴、中村正直、そして大木喬任です。
こういった方々の活躍があって今の日本の教育があるんですね。感謝しなくっちゃ!
佐賀の七賢人の一人「鍋島直正」は佐賀城の入口に銅像が立っています。