こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。
世間では少子化、少子化と騒がれていますが、まだまだ新たな私立中学校が開校し続けています。
2019年度、首都圏では、東京学園高校が「ドルトン東京学園」と改名して中等部を新設します。また、埼玉県の細田学園が中学校を開校します。
西日本では、2019年4月に、広島国際学院高校が中学校を併設し中高一貫教育に乗り出します。
先日、その広島国際学院中学校の開校説明会に参加してきました。会場は300名以上の受験生、保護者、塾関係者などで埋め尽くされ、開校前から大きな期待が寄せられていることが分かります。
それもそのはず。広島国際学院は高校としては、県内でナンバーワンの志願者数を誇る人気校で、広島地区東部では初の私立中高一貫校の開校になるからです。
説明会場になった体育館をはじめ、高校の校舎は今年、新校舎になったばかり。全体に木を多く使い、温もりを感じる内装です。また、教室の前などにオープンスペースが多くとられ、生徒同士、教師と生徒のコミュニケーションを重視した設計思想が感じられます。理科室、調理室などの特別教室は最新の設備を備え、全般に時代を先取りした校舎といえるでしょう。
そして、一番印象に残ったのは、校舎6階のカフェテリア。最上階ということもあり、天井が高く開放的な上に、そのままオープンテラスにつながっており、見晴らしも良く、とても気持ちの良い空間づくりになっています。
中学校の校舎は現在建設中で、来年の開校までには完成するそうです。
中学校の教育内容としては、週39時間(45分)という圧倒的に多い授業時数を予定しており、そのうち5時間は総合的な学習(探究学習)に充てるという思い切ったカリキュラムになっています。
いまなぜ中学校を開校するのかという説明にも大学入試改革、学習指導要領の改訂のことが語られており、これからの時代に必要となる資質・能力を育成するための探究的な学習やアクティブ・ラーニングに力を入れていくようです。
総合学習は、当校では「百践錬磨」(戦を践に換えた造語)と名付けており、字の通り、多くの実践型、体験型の学習を行うとのことです。
一人一台のタブレット端末やプログラミング教育など、ICT活用教育も充実させるとのことで、先端的な学びが実現することを予感させてくれました。
広島地区では10年以上私立中学校の開校がなかったので、久し振りの新設校に期待が寄せられています。
開校説明会ではすべてを語り尽くせなかったということなので、今後の説明会が楽しみです。