こんにちは。コアネット教育総合研究所松原和之です。

先日、経済産業省が主催する「未来の教室」とEdTech研究会に参加してきました。教育に関する研究会なのだと思いますが、文部科学省ではなく経済産業省が主催しています。
研究会開催の趣旨は以下の通りです。

○ 米国・中国・シンガポールをはじめ、革新的な教育技法(EdTech)の開発と教育現場の改革が進行し、世界的に人材開発競争が激化する中、日本経済・地域経済の未来を切り拓く人材の育成を進めるべく、就学前教育・学校教育・リカレント教育の現場が目指すべき「未来の教室」の姿と、必要な EdTech の開発・導入に向けた課題を検討する新たな研究会を開催する。
○ 経済産業省「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」において議論されている「育成すべき産業人材像」を踏まえ、人生 100 年を通じた教育・能力開発ステージ(就学前・初等・中等・高等・リカレント)の課題を整理する。
○ その上で、米国・中国・シンガポール等で急速に進展する EdTech イノベーションと、国を挙げた教育改革の進展を把握しつつ、我が国の学校教育・企業研修等の現場が目指すべき「未来の教室」の姿と、そのために必要なEdTech の開発・導入の課題と対策について検討する。加えて、中国・東アジア市場等 EdTech 需要の拡大している市場を中心とした海外市場展開の支援策も検討する。 (同研究会第1回配布資料より)

そう、教育そのものの議論というより、EdTechの開発・導入が主目的なのです。それで経済産業省というわけです。
しかし、委員は教育現場の方も含めて教育関係の方も多いです。議論を聞いていると、純粋に教育のフィールドの話も多く、聞いていて面白かったです。

ところで、「EdTech(エドテック)って何だ!?」という方もいらっしゃると思うので、簡単に説明しておきます。
Education(教育)とTechnology(技術)を組み合わせた造語です。最近、FinTech(金融)、MedTech(医療)、AgriTech(農業)といった言葉が流行っていますが、その一種です。

例えば、授業をネットで配信する(MOOCs=Massive Open Online Course等)、生徒の学習状況をコンピュータで管理する(LMS=Learning Management System等)、生徒一人ひとりに合わせた教材をコンピュータで提供する(Adaptive Learning等)、といった、進歩するテクノロジーで教育分野にイノベーションを起こすことを指します。

コンピュータや人工知能が発達することで、私たちの未来の暮らしが変わろうとしているように、未来の教室もテクノロジーで様変わりしていることでしょう。そして、そういったイノベーションが産業を支えることになるでしょう。

もちろん、生徒の学び方、教師の教え方も変わります。

先生方、今から徐々に慣らしていかないと、気がついた頃には時代遅れになっていますよ!