こんにちは。コアネット教育総合研究所の松原和之です。
19世紀のイギリスで、産業革命にともなう工場における機械利用の普及で失業の危機を感じた労働者たちが機械を打ち壊す運動を行いました。それをラッダイト運動といいます。
当時の労働者たちにとって、仕事を機械に奪われるという危機感はかなり強かったでしょう。中には実際に職を奪われた労働者もいたでしょう。
しかし、長い歴史を振り返ってみると、必ずしもそのことにより人間の仕事がなくなっているわけではありません。むしろ、新たな仕事がどんどん生み出されています。
つまり、新しい文明や技術の変化に抗っても仕方がないのです。
いま起きているICTや人工知能の進展は、あらたな産業革命とも言われるほどです。将来、人間の職は全て人工知能に奪われるのではないかという危惧さえ聞かれます。
では、我々はこれに抗い、コンピューターやロボットを打ち壊せばいいのでしょうか。
いや、やはり、我々はこれを乗り越えた先の新しい職を想像して、それに対する準備をしておくべきなのではないでしょうか。
小中高校は、10年後、20年後の社会を担う子どもたちを育てています。
15年後には今ある仕事の半分は人工知能やロボットに置き換わると予測されている現在、子どもたちにどんな資質・能力を身に付けさせてあげれば良いのでしょうか。
学校のICT化や新たな資質・能力を育むために行われるアクティブ・ラーニングに抵抗しているあなた。その抵抗は静かなるラッダイト運動かもしれませんよ。
それよりは、その先を見て、自分が変わっていかないといけないと思いませんか。