みなさん、こんにちは。
コアネット教育総合研究所の福本です。
昨年から、吉野源三郎さんの著書、「君たちはどう生きるか」が話題になっていますね。
私も中学受験をした約30年前に、この本を読みました。
あの頃も、中学受験生にとっての「必読書」として、
当時通っていた塾が作る「読むべき本リスト」に入っていたことを思い出します。
ふと思い立って、最近もう一度読み返してみました。
小学生の時の読後感は、もうほとんど覚えていません。(当然ですね…)
ですが、いま改めて読んでみると、
「あの頃は、ほとんど理解できていなかったのだろうな」と思います。
それだけ、深いテーマについて取り上げられていると感じたのです。
と同時に、普遍的なテーマであり、いまの子どもたちにとっても、
向き合うべき大切なテーマであるとも感じました。
そして、いまになって知ったことですが、驚いたのは書かれたのが戦前であるということ。
つまり、70年以上も昔から、
戦前・戦中・戦後、そして現代と、社会が変わっても、
思春期にある子どもたちが向き合うべきテーマに変わりはない、ということです。
どれだけ時代や社会が変わっても、根源的に私たちが考え、
向き合わなければならないことは、そうは大きくは変わらない、
ということなのだろうと思います。
だからこそ、またリバイバルしたのも頷けます。
「私」にとって「立派な人」、というのはどのような人なのか。
「勇敢である」ということは、どのようなことなのか。
大人である私たちもまた、向き合い続けなければいけないこととも感じました。
社会が大きく変わるいま、僕たちはどう生きるのでしょうか。