みなさん、こんにちは。
コアネット教育総合研究所の福本です。
先日、人事系のある研修会に参加してきました。
いわゆる、女性の活躍をどのようにして促進するか、ということがテーマとなった研修です。
いわく、どのようにして「ダイバーシティー(多様性)」を受け入れマネジメントしていくか、
ということが重要であるというのがメインの主張でした。
確かにそうだな、と思わされます。
そこで納得度を増すことになった言葉が、「アンコンシャスバイアス」というキーワードです。
これは、無意識のうちに思い込んでいるものの見方、という意味のものだそうです。
例えば、男性は運転が上手、機械関係に強い。若い人は発想が柔軟。などといったものです。
必ずしもそうとは限らず、人によってそれぞれであるはずなのにもかかわらず、
あたかもそれがすべての人に当てはまる事実であるがごとくに感じてしまうのが
アンコンシャスバイアス。
人財活用や育成の場面において、それが邪魔することによって
ダイバーシティーが阻害されてしまう、ということなのです。
私たちは、様々なバイアスを通して物事を見たり考えたりしがちです。
きっと、バイアスをまったく持たないようにする、というのは難しいことだと思います。
ただ、一方で私たちはバイアスを通して物事を見たり考えたりするものである、
ということを素直に受け入れることは可能だと思いますし、
それをしなければ、知らず知らずのうちに偏った思考や判断をしがちになる
ということだと感じました。
これは、大人同士でも、大人から子供、
すなわち先生方と生徒さんの関係でも言えることかもしれません。
バイアスを持たないように努力するのではなく、
まずは「私はバイアスを通して物事を見たり考えたりすることがある」
ということを理解して受け入れることが、人間関係を構築していく、
あるいはより良い社会を築き上げていくために必要なことなのだということを学びました。
同時に、それが難しいことでもあるのですが…